011108 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

 .。.:*・゜PRINCESS ROOM♪゚・*:

.。.:*・゜PRINCESS ROOM♪゚・*:

ふたりごと 3話

ふたりごと ゚・*:.。. .。.:*・゜☆3話☆

「日向・・・くん??聞いてる・・・??」
「あッ・・・ごめん。」
彼女の声でハッっと気付いた。危ない・・・俺は何を考えてるんだ。学校一の美人だぞ?!もし俺が・・・
「あのさぁ・・・話してもいいかな?」
「あッ!はい!どうぞ・・・。」
「あのね・・・私ね?友達を幸せにしてあげたいの。」
「はァ・・・で?何で俺を?」
「あのね、私の友達・・・彼氏が出来た事なくて・・。」
「まさか・・・。え・・・。」
最悪だ。もっとも最悪な状況だ。どうせその友達が俺のことが好きで、付き合わせてあげたいんだろ?こんな状況では彼女は友達が好きな人だから・・・と言って、たとえ俺の事が好きでも絶対に来るはずがない。こんなところで俺の初恋?は終わってしまうのかよ・・・。
「そのまさか!付き合ってあげてくれないかな?」
「やっぱり・・・。」
「でもまず最初は友達からでいいんだ!」
よかった。友達からなら何度か彼女と触れ合う事が出来る。でも、いつまで続くだろう・・・。いつかは俺は彼女の友達と付き合うことになってしまう。だったら・・・その前に俺は彼女に告白する!何もしないままで終わるのなんてヤダね。俺はそこまでチャンスを逃す男ではないはずだ。
「友達からね。いいよ。んぢゃぁ明日お昼とか一緒に食べようよ。」
「えっ・・・ウチも??」
「もち♪あッ。俺の友達も誘ってさぁ~食べようよ!」
「なんだか・・・楽しそうね。」
彼女が頬を赤らめながら言った。教室の窓から差し込む夕日の光が彼女の顔を照らし、よりいっそうかわいく見えた。まじで・・・青春・・・。
 
「おはよう!」
拓夢だ。俺は拓夢を見て昨日言ったことを思い出した。そういえば、一緒にお昼食べるんだっけ?言わなきゃな・・・。
「おはよッ。あのさぁ拓夢今日お昼弁当4人で食べねェ?」
「4人?」
「女2、男2なんだけど、そのうちの一人の女は鈴木愛香だぞ?」
「もちろん行きます!隊長!!」
よかった。これだから拓夢はいい友達だ。おもしろいし、俺の事絶対裏切らないし、ノリいいし・・。
「んぢゃぁ、昼、絶対な!!」
  刻々と時間は過ぎ、ついに弁当の時間になった。あぁ・・・緊張する・・・。拓夢・・・場を盛り上げてくれっかなぁ??
「日向くん!!こっちだよぉ!!」
「あっ・・・あぁ・・・。」
いきなりでびっくりした。鈴木愛香だ・・・。やはりその隣には女がいた。その女はこっちを見て顔を真っ赤にしている。はぁ・・先が思いやれる・・・。
とりあえずお昼なので4人で弁当を食う事にした。みんな緊張しているのか、何にも言わないで黙々と弁当を食べている。拓夢は少し視線が怪しいが・・・。それ以外の人は下を向いている。なんで鈴木までもが?仕方ないので、俺は鈴木の友達に話しかけた。
「あのさ・・・なんてゆうの?」
「あっ!・・・えっとぉ・・・。」
「自分の名前だよ?悩む事でもないよね?笑」
「あっ!すいませぇぇん・・・。」
ずいぶんと天然な子だ。あんまり天然は好みではないのだが、話しかけないわけにもいかない。ホント・・・俺って親切かも・・・。
「でぇ・・・?名前は??」
「相内優奈です!」
相内・・・優奈・・・。たしかに名前はかわいいかもな。いや・・・もしかしたら顔も鈴木に負けずの顔かもしれない。スタイルも小柄で154ぐらいか?ちっちゃいけど、メイド喫茶にいそうな子でかわいい。制服が・・・似合ってる。鈴木とはまた違う制服に見える。かわいいかも・・・。ケド!俺は、鈴木愛香が好きなんだ!好きだから、相内さんのことは好きにはなれない!ごめんよ・・・。
「日向くん?放課後・・・3Bに来てくれる??」
「いいけど・・なんで?」
「話があるんだ!」
「OK♪」
話??ちょっと・・・不安だなァ・・・。いや待てよ?その時に告ってしまえばいいんだ。そしたら、開放されるかもしれない・・・。そうだ・・・。
俺は・・・日向陸は・・・鈴木愛香に告白します。俺・・・もう決めたんだ。
好きだから告白するのが何が悪い。神様・・・お願い。どんな不幸でも受けてやる。だから・・・鈴木愛香を俺にください・・・。
 そして、放課後になり俺は3Bに行った。緊張で体がおかしくなるのをおさえながらも。教室に入るとそこには、泣き顔の鈴木がいた・・・。



              今回も読んでくれてありがとォ(´∀`*)
              4話も期待しててね♪


© Rakuten Group, Inc.