ふたりごと 3話ふたりごと ゚・*:.。. .。.:*・゜☆3話☆「日向・・・くん??聞いてる・・・??」 「あッ・・・ごめん。」 彼女の声でハッっと気付いた。危ない・・・俺は何を考えてるんだ。学校一の美人だぞ?!もし俺が・・・ 「あのさぁ・・・話してもいいかな?」 「あッ!はい!どうぞ・・・。」 「あのね・・・私ね?友達を幸せにしてあげたいの。」 「はァ・・・で?何で俺を?」 「あのね、私の友達・・・彼氏が出来た事なくて・・。」 「まさか・・・。え・・・。」 最悪だ。もっとも最悪な状況だ。どうせその友達が俺のことが好きで、付き合わせてあげたいんだろ?こんな状況では彼女は友達が好きな人だから・・・と言って、たとえ俺の事が好きでも絶対に来るはずがない。こんなところで俺の初恋?は終わってしまうのかよ・・・。 「そのまさか!付き合ってあげてくれないかな?」 「やっぱり・・・。」 「でもまず最初は友達からでいいんだ!」 よかった。友達からなら何度か彼女と触れ合う事が出来る。でも、いつまで続くだろう・・・。いつかは俺は彼女の友達と付き合うことになってしまう。だったら・・・その前に俺は彼女に告白する!何もしないままで終わるのなんてヤダね。俺はそこまでチャンスを逃す男ではないはずだ。 「友達からね。いいよ。んぢゃぁ明日お昼とか一緒に食べようよ。」 「えっ・・・ウチも??」 「もち♪あッ。俺の友達も誘ってさぁ~食べようよ!」 「なんだか・・・楽しそうね。」 彼女が頬を赤らめながら言った。教室の窓から差し込む夕日の光が彼女の顔を照らし、よりいっそうかわいく見えた。まじで・・・青春・・・。 「おはよう!」 拓夢だ。俺は拓夢を見て昨日言ったことを思い出した。そういえば、一緒にお昼食べるんだっけ?言わなきゃな・・・。 「おはよッ。あのさぁ拓夢今日お昼弁当4人で食べねェ?」 「4人?」 「女2、男2なんだけど、そのうちの一人の女は鈴木愛香だぞ?」 「もちろん行きます!隊長!!」 よかった。これだから拓夢はいい友達だ。おもしろいし、俺の事絶対裏切らないし、ノリいいし・・。 「んぢゃぁ、昼、絶対な!!」 刻々と時間は過ぎ、ついに弁当の時間になった。あぁ・・・緊張する・・・。拓夢・・・場を盛り上げてくれっかなぁ?? 「日向くん!!こっちだよぉ!!」 「あっ・・・あぁ・・・。」 いきなりでびっくりした。鈴木愛香だ・・・。やはりその隣には女がいた。その女はこっちを見て顔を真っ赤にしている。はぁ・・先が思いやれる・・・。 とりあえずお昼なので4人で弁当を食う事にした。みんな緊張しているのか、何にも言わないで黙々と弁当を食べている。拓夢は少し視線が怪しいが・・・。それ以外の人は下を向いている。なんで鈴木までもが?仕方ないので、俺は鈴木の友達に話しかけた。 「あのさ・・・なんてゆうの?」 「あっ!・・・えっとぉ・・・。」 「自分の名前だよ?悩む事でもないよね?笑」 「あっ!すいませぇぇん・・・。」 ずいぶんと天然な子だ。あんまり天然は好みではないのだが、話しかけないわけにもいかない。ホント・・・俺って親切かも・・・。 「でぇ・・・?名前は??」 「相内優奈です!」 相内・・・優奈・・・。たしかに名前はかわいいかもな。いや・・・もしかしたら顔も鈴木に負けずの顔かもしれない。スタイルも小柄で154ぐらいか?ちっちゃいけど、メイド喫茶にいそうな子でかわいい。制服が・・・似合ってる。鈴木とはまた違う制服に見える。かわいいかも・・・。ケド!俺は、鈴木愛香が好きなんだ!好きだから、相内さんのことは好きにはなれない!ごめんよ・・・。 「日向くん?放課後・・・3Bに来てくれる??」 「いいけど・・なんで?」 「話があるんだ!」 「OK♪」 話??ちょっと・・・不安だなァ・・・。いや待てよ?その時に告ってしまえばいいんだ。そしたら、開放されるかもしれない・・・。そうだ・・・。 俺は・・・日向陸は・・・鈴木愛香に告白します。俺・・・もう決めたんだ。 好きだから告白するのが何が悪い。神様・・・お願い。どんな不幸でも受けてやる。だから・・・鈴木愛香を俺にください・・・。 そして、放課後になり俺は3Bに行った。緊張で体がおかしくなるのをおさえながらも。教室に入るとそこには、泣き顔の鈴木がいた・・・。 今回も読んでくれてありがとォ(´∀`*) 4話も期待しててね♪ |